数千万光年のかなたの銀河を見よう!<春の天体観測会2019>

今年のゴールデンウィークは新月です。
5日が新月なので、ゴールデンウィーク中は下弦の月になりますので、月の光に邪魔されずに観測会ができます。
春の観測会は「はるか彼方の銀河を見よう!」です。
ソンブレロ銀河(M104)や子持ち銀河(M51)など、数千万光年離れた銀河を目にしてみましょう。

もちろん、月が出ていませんので、ド迫力のクレーターをご覧いただけません。

光のスピード

天体までの距離を○○光年と言う単位で表現しますが、光年とは光が一年間に進む距離です。
太陽と同じ恒星で一番近い星がアルファケンタウリですが、4光年離れているどうです。
1光年(約9.5兆キロ)x4離れています。
光と同じスピードのワープ1の宇宙船で、アルファケンタウリまで4年かかります。

わたしたちが住んでいる2000億の星の渦の銀河系の直径が10万光年です。
銀河系の横断するのに、ワープ1の宇宙船で10万年かかります。

銀河

直径10万光年の銀河系の隣の銀河は、秋の天体観測会で肉眼で探すアンドロメダ銀河です。
なんと230万光年(^^ゞ
光でもアンドロメダ銀河に届くまで、230万年かかります。

夏の天体観測会でご覧いただく散光星雲や惑星状星雲は、銀河系の中にあり明るく見える天体ですからせいぜい数千光年、球状星団は銀河系の周りにあって数万光年です。
銀河ははるかに遠い!

230万光年のアンドロメダ銀河、誰でもいることが出来る一番遠いものです。

春の天体観測会のメインは、ソンブレロ銀河と子持ち銀河です。

ソンブレロ銀河

ソンブレロ(帽子)に似ているので、ソンブレロ銀河と呼ばれるそうです。
似てますかね?

距離は諸説ありますが約5000万光年です。
カレワラの観測会では、いちばんに遠いい天体です。
光のスピードでソンブレロ銀河に到着するまで、5000万年もかかります。

??ですね。

もっとわかりやすく言うと

今日ソンブレロ銀河から地球を見ると、5000万年前の地球の姿が見えていることになります。

5000万年前...

インド亜大陸がプレートの移動でユーラシア大陸に衝突したころです。
インド亜大陸とユーラシア大陸に挟まれた海底が隆起してヒマラヤが出来ました。
今日、ソンブレロから地球を見ると世界最高峰のヒマラヤはまだ無い、もしくはヒマラヤ高原??です。

ソンブレロ銀河 (カレワラ天文台)

観測会で銀河はどのように見るの?

集効力1800倍の30cmの望遠鏡を使っても、とても淡いものです。
なので、距離について前置きが長かったのです(^^ゞ

でも、ソンブレロ銀河は真ん中が膨らんだ銀河を横から見た様子がわかります。観測ガイドブックなどに紹介されているような陰険な目のような姿。

子持ち銀河は条件が良ければ、銀河を上から見た様子の渦巻き状から腕が伸びて、隣(子供の方、でもこちらのほうが重い)に向かってぼんやりと腕が伸びている様子がわかります。

前置き通り、数千万光年のかなたの光です。

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