裏万歳のカレワラ・ガイド#1

2012年夏休みアルバイトの裏万歳です。8月6日(月)は諸橋近代美術館と中瀬川渓谷に行ってきました。
諸橋近代美術館はダリ専門の美術館で、彫刻から絵画まで数多くの作品が常時展示されてます。歪んだ時計や抽斗のついた人体をたくさん見ることができます。シュールです。一角には印象派の巨匠たちのコーナーが設けられており、これも常設。数は少ないけれどどの画家の作品かはっきり判る逸品ばかりで、私はこちらのシャガールの青い絵の前に長く陣取りました。色使いがマティスに似ていると思ったら、この絵はマティスの息子が所蔵していたものだそうです。よくここへ辿り着きました。眼福です。館内にはダリの生涯をつづったDVDが流され、ダリの変人ぶりを堪能できます。所々設けられた椅子テーブルで休みながら窓外の磐梯山を眺めるのが爽快です。館外には無料休憩室もあり、美術館らしいおしゃれな椅子テーブルでくつろげます。17:30まで利用できます。

この日は朝から雨が降ったり止んだりで、美術館で雨が上がるのを待って14:30に出立、徒歩で中瀬川渓谷を目指しました。
地図と標識に沿って行けば15分ほどで秋元湖に出られます。途中秋元湖の展望台を示す標識があるので小道へ入ると、伊夜彦神社の小さな祠を通るので、ご挨拶します。展望台はその祠の背後の小高くなった所にあり、ベンチもあります。整備された直線の護岸をまっすぐ進むと、突当りは行止りの鉄柵ですが、これをよじ登って乗り越えます。平日は人通りがなく、代わりに猿の団体に遭遇できます。神社で挨拶しておけば猿は警戒しません。しばらく一緒に歩き、追い抜く時に挨拶して行き過ぎましょう。

間もなく東京電力の水力発電所を通り過ぎ、秋元湖サイクリングロードの一本道を辿ります。頭上は木立が生い茂って陽光を遮るので涼しく快適です。ただし車と自転車の走行を想定した道なので、歩行者が休むベンチも平らな岩もなく、目的地までの1時間余りを一気に踏破し、疲れます。車は渓谷入口の看板まで入れます。
中瀬川渓谷は透明なエメラルドグリーンの急流です。最初は歯列のような白い垂直な岩肌が特徴で、登るにつれて形状が変わります。20分ほど行くと「千と千尋」のトンネルのような岩ゲートに迎えられ、その先の橋を渡れば渓流に降りられます。透明な緑の水底が感動です。青く光る大きな揚羽蝶がつがいで取り巻いてくれます。

帰りは16:30に元来た道を戻り始め、伊夜彦神社の少し手前の車道を西へ折れると、カレワラへの近道です。すでに18:30を過ぎ辺りは薄暗くなり始めるので、心配だったら諸橋美術館経由で表通りを帰りましょう。近道の左手には墓地が見えるので、暗くなる前に帰りましょう。
皆さんの旅の安全ガイドでした。