お客様から「あれが見たい」と、リクエストの多い銀河。
りょうけん座のM51(子持ち星雲です)。
大きい方が親のNGC5194、小さい子の方がNGC5195です。
初版が1954年の野尻抱影さんの本(星座の話)には、
「これは、大望遠鏡でないと見えませんが...」とあります。
実際に30cmも望遠鏡でさらりと見た程度では「親がなにげに渦を巻いているかも」ぐらにに淡いです。
月のある日には、観測に向きません。
惑星状星雲の迫力にくらべると、銀河は淡くぼんやりとはっきりしないものです。
アンドロメダ銀河が230万光年、この子持ち星雲はその十倍以上の2500万光年です。
遠いいですね。
先日に紹介した大野裕明さんのスケッチの本をみると、6cmの望遠鏡でも親子の様子が確認できるようです。
「見ておもしろい星雲・星団案内」
30cmになるとかなり複雑にスケッチされています。
空や望遠鏡のコンディション、観察眼によってかなりさがあると思いますが、皆さんの目ではいかがなものでしょうか。
先日、GWのお客様に渦を巻く姿を私よりも観察されていたお客様もいらっしゃいました。
ところでこの2つの星雲、親の星雲の渦巻きが子に引っ張られて変形している様子が分かります。
明らかに小さい子の方のNGC5195は、大きいNGC5194よりも2倍の質量があり思いそうです。
画像は15日に10cmの屈折望遠鏡使い冷却CCDで撮影したものです。
星座の話