一切経山・鎌沼トレッキング - 裏磐梯五色沼ペンションカレワラ
ひとり朝早くおきて、一切経山に行って来ました。
起きたときは、まだ暗く星が綺麗に見えていましたの快晴を疑いませんでした。
3時半ごろに出発!
6月になると、3時ごろには山はシルエットになり、空は青く輝き始めます。
兎平の駐車場に着いたのは、4時ごろでした。
まだ、日が昇っていません。
正面に見える一切経山の大穴から吹き上げる噴煙。
有料道路の入り口に「火山活動が活発 登山注意」と書いてありました。
火山活動のニュースを聞いたのは去年だったので、もうおさまっているかと思っていました。
目の当たりにすると、けっこう不気味です。
ゴォーゴォービュービューと不気味な音がしています。
なにも情報を見てきませんでしたし、どこにも情報が書いてありません。
人に聞くにも午前4時です。
一度は帰りかけたものの、死ぬほど危険なら立ち入り禁止になっているだろう。と甘い予測。
とりあえず、鎌沼だけでも見て帰ろう。と出発!
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思ったとおり噴火口付近は立ち入り禁止、そのほかは「注意してください。」でした。
鎌沼に向かうルートは、一部に雪が残っています。
カレワラは雪の上を歩くのが苦手です。
もし万が一、足を滑らせたらなんて考えると...。
足に板がついていれば大丈夫なんですがっ。
一切経山山頂へのルートの分かれ道に着きました。
注意看板です。
なんとか、山頂へは行けそうですがやめておきました。
鎌沼は静かで青空に覆われていました。
ちょっと風があり、さむいのでフリースを重ね着。
とにかく、ポケットに手を入れたかったです。
しかし、時間が午前6時です。
このまま帰るのももったいないので、「東吾妻でも登ろうかなぁ。」とルートを取りました。
しかし、東吾妻山の森の中は雪がいっぱいです。
カレワラから見る西大巓や西吾妻山には雪は残っていなさそうです。
鎌沼付近からみる吾妻連峰には、雪がいっぱいあります。
南西側と北東側と、こんなに違うものかと驚きました。
東吾妻を断念、姥ヶ原を歩いていると風が強まり、雲が多くなってきました。
とにかくさむいです(最大我慢できる程度、まだまだ着るものはあります)。
目に見えている風景は、荒涼とした。というよりも殺伐とした感じに見えます。
そのうえ、ヘリコプターが飛んできました。
「山形県航空消防隊です。埼玉県の~さんと~さんを探しています。~さんでしたら、大きく手を振るか、何らかの合図を送ってください、」
カレワラの上空を旋回しています。
名前を良く聞き取ることができなかったのですが、どなたかが遭難、もしくは行方不明になっている様子です。
カレワラだってこれほどの雪があることを想像していないんですから、埼玉県の人は考えもしないでしょう。
風の弱い隙間を狙ってベンチで一休み。
動いていないと体が冷え切ります。
なんか、カレワラも珍しく心細くなってきました。
別に命の危険があるわけでもないのですが...。
氷点下の強い風、噴火ガス発生中、行方不明者を捜索するヘリ。
殺伐とした風景の標高1800メートル、午前6時30分。
日常とあまりにも違いすぎます。
でも、この心細さ。嫌いじゃありません。
今回は初めて登山者カードを投函しました。
ハイキング程度のところか、庭のようなところにしか行かないので、あまり利用しません。
ちなみに標高1800メートルの姥ヶ原、ケイタイ(au)が使えました。
こんなところから日記を更新っ。
行方不明者のご夫婦は無事に発見され、救助されたそうです。
雪が多くて道標が隠され、道に迷われたそうです。
ほんとうに良かったです。
でも、山で一晩過ごされたのかな??
70台のご夫婦です。